介護職へ転職したい方へ

40代で介護職へ転職をお考えの方は、順序としてまず、所得とやりがいの両立が難しい現状を理解しておく必要があります。よく知られているように介護職は給料が安いといわれる職種ですが、利用者やそのご家族の方から感謝されたときの喜びや充実感・達成感は通常のサラリーマン仕事では得難い貴重なものであり、所得の低さを補うだけの満足感を得られる場合も多いものです。やりがいという点では間違いなくおすすめ職種といえます。所得面では確かに厳しい現状ではあるものの、介護福祉士やケアマネージャーなど、実務経験+学習により取得できる資格があり、それに伴い給料は上がるので、ほとんどベースアップのない一般企業より経済面で目標を立てやすいともいえます。ただし、慢性的人手不足の業界であるから、玉石混交だという現状をよく理解して就職先を選ばないと後々苦労する可能性も。採用条件には「有資格者」となっていても実際には無資格者でも採用していたり、離職率が高いため面接即採用となるケースなどもあるのです。このような施設は多くの場合、新人向けのOJT などをする余裕はなく、未経験者を即戦力として扱うなど、人材を育成するゆとりがないので、何もわからないのに混沌とした現場を任されて右往左往という事態にもなりかねません。業界に詳しい紹介機関を通してよく情報収集して、単に頭数としてしか考えていない施設に入らないよう注意が必要です。それさえクリアすれば、人生経験のある40代は歓迎される傾向にあります。