増加する40代の介護離職

介護離職をしたあと社会復帰をすることは、一般的には難しいのが現状です。介護離職は一人で身の回りのことができず、日常生活が正常におくれなくなった高齢の親の介護が理由ということが多いです。高齢となった親を持つということは、自分自身もある程度の年齢に達しています。40代から50代というのが通常でしょう。早期退職を募ったり、優秀な若い人材を必要としている会社が多い中で、年齢的にみても再就職を受け入れてくれる会社は限られてきます。特殊な技術を持っていたり、よほどの実績やコネがあれば話は違ってきますが、社会復帰が困難なほとんどの人はそうではないでしょう。会社を辞めたあとに正常な生活ができる、しっかりとした金銭的ビジョンを持っておくことが大切です。貯蓄や退職金、親の年金から自分の年金まで計算する必要があります。もし、それで生活が困難となるなら、生活保護に頼らざるならなくなってしまいます。介護が必要な親を抱えて、より大変な生活を強いられることになります。できるだけ仕事と介護が両立できる方法を考えてみましょう。親を介護施設に預ける経済的な余裕があれば何も問題はありません。一人を施設に預けるには、毎月それなりのお金が必要になります。そうなると、仕事をしながら在宅介護をしていかなければなりません。しかし、40代であれば介護離職で一旦は社会から離れてしまっても転職や再就職にチャレンジできます。介護ヘルパーを利用したり、会社に相談して、収入は多少減ってもできるだけ残業の少ない仕事に就かせてもらうなどして、できるだけ負担を軽減しながらの在宅介護をおすすめします。